俺たちの進化について 6


可愛さ余って憎さ百倍と言う言葉があるが・・・
それは本気の恋をしていないものの言

本気の恋は憎さも可愛さも同等で
胸を焦がし忘れられぬ物




  第六話 部内恋愛遵守



 「英二と僕がデートってどういうこと?」
 俺を問い詰める不二の目は決して笑っていなかった。
 「英二が僕とのデートで何か変わると思う。」
 「不二・・・・・。」
 「僕が惨めだから?だから君は英二とのこと協力しようとしてるの?」
 「そんな訳ないだろ!ただ本当に二人では・・・。すまない不二の気持ちも考えずに、乾と上手くいっていたので舞い上がっていたんだ。」
 「・・・・・・手塚、ごめん。僕こそ変なこと言ってどうかしてるよね。」

 不二の瞳になにを映しているのか、今の俺にはわからなかった。

 「英二は上手くいってるんだよ、例の彼女とね。だからデートなんて言ってるけど本当は遊びに行くのが楽しみなだけなんだ。」
 「・・・・・・・。」
 「四人でいくなんて君たちの邪魔してるみたいだけど・・僕も楽しみにしているよ。」
 不二の背中が俺には今までになく小さく見えた。



 「私と部活どっちが大事なんですかだって!!そんなこと聞いてくるなんて信じられないよね。急にさめちゃったよ。」
 「英二・・・。それじゃあ本当に別れたのか?」
 「当たり前だよ!全国目前にした中学最後の大会なのに大事じゃない訳ないじゃん!テニスは俺にとってもう日常なんだよ。それって空気と私どっちが大事って聞いてるようなもんじゃん!」
 早くに部室に着いた菊丸は憤慨しながら乾に事と次第を語っていた。
 部室には俺と乾と菊丸の三人しかいない。俺は横で聞いていたがすぐに不二の顔が浮かんだ。
 そして・・・憎しみも。
 大切な友人の気持ちも何も知らず、何も気づかぬ、この菊丸英二という男が憎かった。

 俺は今、菊丸英二が憎い。

 『英二が別れたって聞いて本当は嬉しかったんだ・・・・。でも英二は僕の前で泣いたんだよ。皆の前では強がってるけど・・本当は別れたこととっても悲しいんだって。なのに僕は嬉しくて嬉しくて・・・最低だよね。』
 先日の不二の苦悶の表情が頭から離れずにいたからだ。
 「・・・・・づか。手塚?」
 「なんだ。」
 いつの間にか乾が俺の呼んでいたようだ。顔色のさえない俺に乾は尋ねた。
 「どうかした?」
 「いや・・・・・。」
 「なんかさあ〜もう二人ともラブラブだよね〜。いいなぁ〜。」
 俺と乾の前に座っている菊丸は頬杖ついて羨ましそうに唇を尖らせた。
 「それは菊丸が気づかないだけだ。」
 自分の声の低さに自分で驚いた。
 もちろん、乾も面食らってる様子で俺を見つめていた。菊丸に至ってはボー然としている。
 「手塚、何を・・・。」
 乾が諌める様に俺に声掛けたが一度溢れ出した言葉を留める事は出来なかった。
 「菊丸は自分が無意識のうちに他人を傷つけている事にまったく気づいていない。不二がどんな気持ちで・・・・。」

 「手塚!それ以上いったら君を一生許さない!!」

 突如、開け放たれた部室の戸口には不二が顔を強張らせて立っていた。
 「ふ、不二・・・。」
 「不二!手塚!一体何の話?!」
 「英二、今は不二と手塚を二人にした方がいいんじゃないかな。」
 乾が気を使って英二を外に連れ出してくれた。

 「英二のことで君には口出しして欲しくない。」
 不二はいつもよりも厳しい口調で俺に問い詰めた。俺は何も言い返すことが出来なかった。
 「手塚、君の気持ちは嬉しいけど・・英二は悪くないんだよ。僕の勝手な片思いなんだからね。君が英二に怒りをぶつけるのはお門違いだ。」
 「不二は後悔してるのだろ。あの時告げられなかった事。」
 「君と僕とでは明らかに状況が違うんだ。英二には彼女が・・・。」
 「でも、別れた。」
 「英二は別れたからって、はい次の人って訳には行かないんだ。」
 「だが伝えないまま後悔するよりは遥かに不二らしいと思うが・・。」

 「君に僕の何がわかる!」
 不二はそう言うと部室から飛び出していった。



 不二はその日部活に顔をださなかった。







言い訳
 痛っ・・・・・・・・。
 不二さんが痛いっす。可哀想だ・・・・。
なんて酷い話なんだ。
 手塚が不二と親友で乾は英二と親友みたいだね。
 ビバヒルっぽくってどこが?
 英二さん別れてるし〜――――――――。
いいんですかねこれで・・・。
 乾と手塚の事じゃないけど
手塚が深く関わっているあたりよくないですか展開が
・・・・・上手くない?(自分でいうな!)
 つうわけでもうちょっぴし続きます。





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