俺たちの進化について 3



産声をあげ生まれし者たち
思い返せばまだ短き歴史の中

いまだ進化は見えない






  第三話 部内恋愛闘争


  真実から目を背けることは無駄ではないんです。
  誰もが真実、直視している訳ではないんですから・・・。


 数日で状況が一変した。
 俺がだした結論は正しいのだろうか?
 『・・・乾のこと。僕のように・・後悔して欲しくないんだ』
 一言づつ区切るように続けられた不二からの言葉。
 いつまでも繰り返し俺の頭の中に響いた。
 『今になって思えば、英二を好きになったことは後悔してないけど伝えられなかったは後悔しているよ』
 正しいとは?

 「乾に告げるのが正しいのだろうか?」
 「どうだろう。」
 不二は難しい顔で呟いた。
 きっと不二自信も英二とのことは答えが出し切れていないのだろう。
 「後悔しているのか?」
 「それは間違いないよ。」
 「だが本当に告げなかったことに対しての後悔なのか?」
 「・・・どうだろう・・・・・・。」

 いつからだろうか?
 こんなにも乾の存在が俺の中で大きくなっていったのは・・・。
 乾から向けられる視線は決して好意的なものではなかった。友人という位置さえも危うい。
 只の同級生ではないが、友人でもない。
 敵対心?それならこの恋はきっと絶望的だ。
 友人にもなれぬ男を好意的に見れるものだろうか?自分に当てはめてみれば答えは否だ。

 「伝えるべきだ。」

 突如発した言葉に不二は一瞬驚きを表したがすぐにいつもの表情に戻り笑った。
 「君らしくないね。速攻第一?今までうじうじしてたのが嘘みたいだよ。」
 「・・・・・・。」
 酷い言われように俺は二の句が続かなかった。
 「でもたまにはいいじゃないかな。年相応で・・・。」
 「普段は老けてるとでも言うのか?」
 「とても同い年には見えないよ。」
 「・・・・・・・。」
 俺はやっと不二の笑顔が見れてホッとしていた。



 『手塚、どうかした?』
 「急に電話して悪かったな。」
 『別にいいけど、何か用?』
 「大事な話があるんだが・・・、今から出れないか?」
 『今?』
 言った後に思わず腕時計を確認してしまったがとうに九時を回っていた。
 「・・・・すまない。遅いな。」
 『いいよ。どこにいる?手塚今外から掛けてるでしょう?』
 言葉に詰まった。
 それはあまりにあっさりと返事を貰えた事になのか。
 こんな時間にもかかわらず色よい返事を貰えた事になのかは定かではないが今から乾に会える事に心臓が動悸を示していた。

 ああ、俺は乾が本当に好きなんだ。

 『手塚?』
 「ああ、すまない。学園の前の公衆電話に居る。」
 『わかった。十分ぐらいで行くから。』
 「ああ。」
 試合がある時、俺はどうしようもない孤独を感じる。
 コート上ではいつでも一人の戦いだった。
 今が正にそんな感じで一人ではないのに・・・一人のような。


 「手塚。」
 自転車に乗り俺の前に現れた乾。

 俺は一人じゃない。
 これは試合ではない、そして俺は一人ではない。
 「乾・・・・、好きだ。」
 「・・・・・・・・・・・。」
 俺の偽らざる思いに乾の表情は一変した。



 「乾が好きだ。」
 心から何度でも言おう、誰に偽ることなく。







 言い訳
 乾氏。驚いただろうな〜。
 手塚氏の中では1つの流れがあり出された結論だけれど、
突然言われた方はなんて言っていいのかわからんよね。
 しかも何かアクションがあってから言われるとかさぁ〜。
 この人もしかし俺のことが好きなのかなぁ〜って感じてたとか・・。
 異性とか、そう言う要素もなく突如同級生から
コクられたらびっくらこくよね。
 それにHANAKOの中学の時って明らかに部活の友人より
クラスメイトの方が中よかったんよ。
だから部活の仲間ってあんまりつながり
なさげな方が多くないっすか?
 そんなチョビット知り合い程度の方に
コクられたら実際にはマジ引くって・・・。
 それはいいこなし。てな訳で以下次回よろしく!






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